山手線シリーズ:有楽町駅
山手線シリーズの4駅目。今回は有楽町駅に行ってきました。
有楽町といえば”銀座”
高級クラブや有名バーがひしめくこのエリアで、今回向かったのは居酒屋です。
前夜は飲み過ぎてカプセルに宿泊。夕方からは別の飲み会が予定されていたこの日、昼間の時間を有意義に過ごそうと、昼間から営業している居酒屋”三州屋”へと向かいます。(飲んでばっかりだな)
ブランド店が立ち並ぶ銀座の並木通り、そのブランド店のビルの隙間を少し入ったところに、三州屋は何の飾り気も無く、しかしどこか自身ありげに構えています。
到着したのは14:00頃、この時間でも店内はてんてこ舞いの忙しさです。
テーブルについてまずはビール。
お通しはサトイモを煮たものです。
100種類はあろうかというメニュー(ほとんどが500~600円台中心)から、”山かけ””トリガイ刺”を注文。
人々が昼間から酒を飲んでいる光景というのはなかなか良いもので、こんなところに地域柄が表れていたりするものです。
例えば出張で港町を通りかかると、定食屋で昼食時から出来上がっている漁師さんがいたりします。
きっと朝早くからの仕事を終えて一服しているのでしょう。
日本を支えている人の、当然手にすべき休息です。
これが上野あたりだと、まさに”だらしなく飲んだくれている”感じのオッサンがチラホラ。
ちょっと心配になったりします。
そして銀座。
この時間の客層は、近所のブランドショップの店員さんが、遅い昼食を取っているようです。
そして15:00ごろ、店内が静かになってくると、近くの席に座っていた一組の客の声が聞こえてきました。
ショップの女性店員風と、初老の紳士という組み合わせです。
女:「あんなにアチコチ電話して、「注意してね」って言ったのに・・・」
紳:「うんうん」
女:「どうして女だからってバカにされなきゃいけないのかしら・・・グスン」
紳:「君のせいじゃないよ。」
女:「だけど結局今日は・・・結果が・・・グスン」
紳:「十年後に振り返っても、君が正しいよ、多分。」
そんなやり取りに耳をそばだてていると、華やかな銀座の裏舞台に、もう少しじっとしていたくなりました。
料理を運ぶおばちゃんに、
私:「何か注文するから、ずっといていい?」
お:「はい夜まで何でも出ますからね。」
私:「じゃあ”カレイの煮付け”と”熱燗”を。」
テレビもラジオも、BGMも無い空間。
時々オーダーの声が掛かるだけの店内で、ゆるゆるとした時が流れていきます。
※「山手線シリーズ」は今年新規開拓したお店に限っていますが、新規開拓して何回か訪問した後に書いている場合もあります。
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コメント
おっ、三州屋ですね♪
前の職場がこの近くだったのでよく遅めのランチに行きました。牡蠣フライ又はブリの照焼定食なんかが好きでした。
楽しそうに飲んでるおじ様達が羨ましかったなあ~。
投稿: aiai | 2006.02.12 13:37