山手線シリーズ:高田馬場駅
山手線シリーズの8駅目。
今回は”高田馬場駅”です。
高田馬場と言えば学生の街。
駅前から早稲田大学に向かって、学生向けのお店がところせましと続きます。
しかし古き良き学生の街といいますか、古書店街やシブイ喫茶店も力強く残っています。
そんな高田馬場で、昼間から飲んできました。
今回入ったのは、明治通り沿いの”もり”という小さなお蕎麦屋さんです。
到着したのはAM11:35。
オープン時間直後だというのに、既に中年の夫婦らしき客が一組、静かにすごしています。
L字型のカウンター(8席のみ)の隅に座って、まずは日本酒”東一”を頂きます。
蕎麦の実を濃いミソで和えたお通しに、スッキリとした香りの日本酒が合います。
ツマミに”茄子の揚げひたし”を注文。
しばらく時間がかかって出てきた”茄子の揚げひたし”は秀逸。
茄子の表面にたくさんの細かい溝が均一に入っていて、一瞬そういう種類の茄子なのか?と勘違いしてしまいましたが、これは蕎麦切りの技術を応用して包丁を入れたもの。
切込みがたくさん入っているので、汁がシッカリと絡みます。
一口サイズにきちんと切ってある茄子を口に含むと、ジュワァ~っと味が染み出てきます。
続いてお願いしたのは秋田の日本酒”角田”と、”玉子焼き”。
この玉子焼きがまたスバラシイ。
ふわっとした食感と、箸で口に運びやすい適度な弾力。
湯気と共にほのかな香りが、フワァ~っと立ち昇ります。
ああ、幸せ。
玉子焼きが半分くらい終わったところで、日本酒”奥播磨”をぬる燗で頂きます。
蕎麦屋で昼間から燗酒。
コレだよな、コレ。
江戸っ子気取りの自分にうなずきながら、最後は”三色蕎麦”で〆ます。
二八で手打ちの”せいろ”、”田舎蕎麦”、”桜海老の変わり蕎麦”を素早くたぐります。
カウンターのみの小さなお店というと、偏屈な店主が客を緊張させているお店をイメージするかもしれませんが、このお店は接客も丁寧で、それでいてご主人は常連客に「オヤジさん」とか「旦那さん」と言葉少なに呼びかけ、決してベタベタし過ぎない。
大満足で帰路である桜満開の早稲田通りへと戻るのでした。
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コメント
こんばんは。
高田馬場はよく乗り換えで使ってますので、そんな駅にFUKAWAさんご登場とはちょっと嬉しいですー。
高田馬場にこんなオトナなお店があったのですね~。この季節は駅前の学生さん達の勢いに押されっぱなしです。すごいんですよー、道でみんな転がっちゃって。あの頃のワタシ?(^^)ゞ
投稿: aiai | 2006.04.05 23:21
>>aiaiさん
このお店、先週もまた行ってしまいました。
玉子焼き最高♪
元気な学生さんは良いですね。
若いうちは酒を飲んでバカをやることも大切です。
バカになれないヤツは利口にもなれないですからね(^。^)
投稿: FUKAWA | 2006.04.09 09:17