静岡の日本酒
日本酒といえば新潟や灘のお酒が有名ですが、意外に知られていないのが静岡のお酒です。
「日本酒が好きだ。」
と言うといまだに、
「”越の寒梅”って美味しいんですか?」
などと聞かれることがあり、どんな世界も宣伝やブランドイメージが先行しているんだなとガッカリすることがあります。
いっしょに居酒屋に行っても、地酒なんかどれを選んでよいのかわからない人がたくさんいます。
そんな時に私がオススメしているのが”静岡のお酒”です。
大げさに宣伝していないのに、通の間では一目置かれていて、しかも分かりやすい味のものが多いのです。
実は先日”眠庵”で静岡県酒造組合作成のパンフレットをいただいたのですが、それを読んで改めて静岡のお酒が旨いわけがわかりました。
パンフによると、静岡県の蔵元が造る清酒に占める特定名称酒(つまり本醸造・純米酒・吟醸酒)の製造比率は、なんと約83%(全国平均は約34%)だそうで、この数字はまさに蔵元が”ホンモノ”を造ることにどれだけエネルギーを注いでいるかを指名しています。
別に普通酒が必ずマズイとは限らないのですが、一般的には純米酒・吟醸酒が旨いワケです。
居酒屋なんかで地酒のメニューがあっても、銘柄と産地だけで”吟醸”とかのグレードまでは書いていないことが多々あると思います。
これはおそらくたくさんの銘柄とたくさんのグレードを常時揃えるのが難しいので、とりあえず銘柄までしか書かないのでしょう。
忙しい時間帯にお店の人にアレコレ尋ねるのも気が引けるので、そういう時にはとりあえず静岡のお酒を選んでおくと安全なのです。
おおざっぱに言うと静岡のお酒は美しい香りとシッカリとした味が特徴。
フワッとした香りは華やか過ぎず、酒器の周囲にのみ控えめに漂う。
まるで宮沢りえのような・・・。
そして”磯自慢”などは燗にするとこれまた旨い。
思わず奥歯でお酒を噛み締めてしまうほど”お米の味”を感じられるのです。
ちなみに私が特に好きなのは高砂、君盃、磯自慢、臥龍梅などです。
| 固定リンク
« 蕎麦湯のカクテル | トップページ | ニュース »
「お酒」カテゴリの記事
- 47都道府県酒飲み計画 金沢へ。(2022.11.28)
- ソロ花見をしてきたんですよ。(2022.03.30)
- 阿佐ヶ谷:「酒場 さん七」で燗酒三昧。(2022.02.21)
- 吉祥寺「中清」にて昼酒アワー。(2021.11.29)
- 外飲み解禁日:神田 眠庵(2021.10.05)
コメント
な・・なんだ、なんだ「宮沢りえ」がいきなり・・(笑)
このパンフ、今私が食卓のテーブルに飾っているのだ♪ いつもこれを眺めながら、次は何を飲もうかな~と考えたりしてます。
早く師匠のように自分の県のお酒の味を覚えなくちゃ。
投稿: hirorin | 2006.05.21 16:10
あ、そうだ。私の一番のオススメは「忠正」ですので、東京でも是非広めたいんですけど・・。
高砂、君盃、磯自慢、臥龍梅・・このあたりが好きなら、きっと「海舟の山廃」っていうのを気に入ってもらえると思います。飲ませたいなぁ・・
投稿: hirorin | 2006.05.21 16:14
>>hirorinさん
おっと、ヒロリン殿もこのパンフお持ちでしたか!
「忠正」と「海舟の山廃」は見つけたら飲んでみます。
「忠正」は知らないと「ただまさ」って読んでしまいそうですけど、パンフのおかげで「ちゅうまさ」って注文できる。
すると多分店のオヤジが、
「お客さん、知ってますね。」
というリアクションを・・・(←妄想は膨らむ膨らむ)
投稿: FUKAWA | 2006.05.21 18:53
先日静岡の子から「磯自慢って美味しいよ」と聞かされていたので、ちょっと興味津々だったのです<静岡のお酒
眠庵は池袋のある居酒屋さんで「須田町の辺りに良く行くなら、行ってみたら」とわざわざお店の名前をメモして鞄に入れてもらったのですが、まだいけずじまい…。美味しいんでしょうねぇ…早く行かなくちゃ。
投稿: きゃろ | 2006.05.24 01:38
>>きゃろさん
きゃろさんの日本酒燗、いや観、ぜひ聞いてみたいです(^。^)
投稿: FUKAWA | 2006.05.26 21:09