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2006.06.12

山手線シリーズ:大塚駅

Yamanote12山手線シリーズの12駅目。
今回は大塚駅です。
実は以前、大塚のお客さんを担当していたということもあり、大塚駅前には土地勘があるのです。
で、お店は通りに面している老舗居酒屋「E」(仮名)。
実は大塚のお客さんに行くたびに、そのオーラを感じて、
「きっとこのお店は良いお店にちがいない。」
と思っていたのですが、残念ながらいつも昼間。
ところが最近になりそのお店に関する情報が入り、どうも私の勘は外れていないようだということがわかりました。

そのお店「E」は威風堂々とした店構え。
ガラガラ・・・と引き戸を開けてはいると、女性店員さんがサッとカウンターに案内してくれます。
店内はコの字型のカウンターのみで、だいたい20席くらいです。
時刻は20:00。お店の混雑も一段落した時間帯といったところでしょうか。
カウンターに座る客の年齢層は高目で、いわゆる”地元のベテラン風”の方達ばかりです。
店内にはテレビやBGMは一切なし。
皆さん静かに飲んでいらっしゃいます。

正面奥にツマミ類が書かれた札が下がっており、お酒はメニューがカウンターの上に出されました。

「えっと、”鶴の友”本醸造を温燗で、あと”久里浜のタコ”をお願いします。」

鶴の友”このお酒こそ私が最初に日本酒に目覚めたお酒です。
それ以来なかなかお目にかかれなかったのですが、このお店に来た理由の一つはこの”鶴の友”が置いてあると聞いたからです。

しばらくして登場した温燗は、徳利の注ぎ口の部分がやや突き出た、注ぎやすい形状。
味の方も思い出を裏切らないスバラシイ燗具合。
やはりちゃんとしたお燗係りの店員さんがいるお店は違います。

こういうお店はサッと注文してサッと帰るのが流儀と思いきや、お隣で飲んでいる常連さんは徳利を8本も並べています。
カウンターの奥のお父さんも、根が生えたように身じろぎもせずに飲んでいます。

ふと見ると、コの字型のカウンターの内側は板張り。
その板張りが見事に清潔に磨かれていて、昔の木造校舎の床を思い出させます。

「”鶴の友”、同じのと、”青柳”下さい。」

”青柳”はこれで品切れらしく、札が外されました。
居酒屋で何か注文すると、「それ終わっちゃったんです。」と言われて残念な思いをすることがありますが、さすがに老舗はこういう細かいところがシッカリとしているのものです。

刺身類に添えられている”ツマ”の大根は自家製だそうで、もちろん完食させていただきました。
最後に、

「”鶴の友”純米を温燗で、あと”メバルの煮付け”をお願いします。」

そう注文すると、隣の常連さんは9本目を飲み終えて帰るところ。
白髪の女将さんがソロバンでお勘定をしながら。

「気をつけて帰るんだよ。」

と声を掛けています。

こんな女将さんに褒められたいと思い、いつも以上に気合を入れて”メバルの煮付け”をキレイに食べたのですが、まだまだ甘かったようで、特に注目はされませんでした。

凛とした空気と大衆的な温かさ、その両方を兼ね備えた名店「E」
ぜひともまた行きたい、いや必ず行ってしまうお店です。

※メニューに「携帯での撮影やホームページへの掲載はお断りします。」と書かれていたのであえて店名は伏せます。でもコチラの本を読んでいただくと、店名も場所もシッカリ分かります。

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