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2008.08.10

久々、東京に帰ってきた夜。

夏休み前最後の金曜日、ちょうど大阪で会議があったので、そのまま実家へと戻ることにしました。
4ヵ月半ぶりの東京。まずはカプセルホテルにチェック・インして荷物を預けます。
上野のカプセルは相変わらずのザワついた雰囲気。
そして上野の裏路地は更にザワザワとした、しかしその裏路地の奥からエネルギーが染み出してくるような、独特の雰囲気です。

最初に向かったのはそんな裏路地にある某BAR。

重たい木のドアを開けると、寂しい裏路地とは対照的な、温かい明かりと談笑する客の声がこぼれてきます。
遠慮がちに2・3歩進むと、奥からマスターが、「おかえりなさい。」と迎えてくれました。

私:「どうも、お久しぶりです。」

スツールに腰を下ろすと、フカフカのお絞り。キラキラと輝くボトルを眺めながら一息つきます。

「さ、どうしましょう。」とマスター。

マティーニをお願いします。」と私。

このお店に来たらだいたいいつも同じものしか注文しないのですが、とにかくカクテルが美味しいので、いつも同じものでも十分満足できるのです。
メジャーカップを使わず”目切り”でジンとベルモットを注ぎ、優雅な手つきでステアされ、そしてグラスに注がれた一杯目の”マティーニ”はグラスの淵から数ミリ高い、表面張力ギリギリでピタッと止まります。

マ:「どうぞ、口から行って下さい。」

私:「いただきます。」

グラスを動かすとお酒がこぼれてしまうので、一口目はグラスを持たず、口のほうをグラスに近づけていただきます。
鼻先を掠める冷たいジンとベルモットのほのかな香り。
ゴクリと飲み込むと、体温で温められたお酒の成分が、今度は鼻腔を完全に満たす。
なめらかで、そして強い。このお店独特の味わいです。

九州での一人暮らしの様子や、紹介していただいたお店の感想などを話しつつ、”ホワイト・レディ”、”マンハッタン”と飲み進み、最後にもう一杯”マティーニ”長い歴史のあるお店ならではの程よい緊張感が、酔いのスピードを不思議と遅らせてくれます。

最後の最後に年代もののベルモットをいただき、足元のふらつかないうちにお店を後にしたのでした。

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コメント

「口から行ってください」なんて、
冷たい日本酒をなみなみ注がれたグラスみたいに
マティーニのグラスでもやっちゃっていいんですね♪
マスターの「おかえりなさい」という言葉が、
とても温かみあったんじゃないかな、と思います。

投稿: まき子 | 2008.08.12 03:45

>>まき子さん
そーなんですよ。
日本酒みたいにツーッといくんです。
でもカクテルだから受け皿とかマスが無いので、より慎重を要します!

投稿: FUKAWA | 2008.08.13 08:57

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