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2008.11.16

なかなか行くことの出来ない佐賀の夜。

先週は長崎県と佐賀県に行ってきました。
九州営業所に転勤になったものの、担当エリアは山口県と福岡県内。
案外九州のなかで出歩くことが少ないのです。
ところが先週は別の担当者の代役で、長崎県での現場作業が入ったのです。

「FUKAWAくぅ~ん、ワシ、どうしても都合が付かんのよ、代わりに行ってくれへんかのぅ?」

と、遠慮がちに聞かれたのですが、

「いいッスよ、長崎行ったことないし。」

と、二つ返事。
早速”後の予定”を考えます。
九州というところは交通の便が悪くて、どこへ行くにも意外にに時間がかかります。
ひとつの地域から別の地域への移動には、よ~っく計画を練らなければなりません。
しかも一日目が現場作業ということは、終了時間も読みにくい。

というわけで、今回は長崎→大牟田。途中で佐賀に宿泊というスケジュールを組んだのでした。
現場作業の方は予想外の展開があったものの、お客さんが物分りの良い人でほぼ順調に終了。
一路佐賀へと向かいます。
下道を延々走り、カプセルホテルへと到着。
荷物を降ろしたら早速飲み屋街へと向かいます。

駅前のホテルから歩くこと約10分。
どうやら飲み屋街らしきエリアに到着しましたが、かなり寂れた雰囲気です。
崩れかけたビルやどぶ川、点いたり消えたりの街灯。

1そんな暗い街の一角、スナックばかりが入居するビルに、お目当てのお店”居酒屋 ふるかわ”はありました。

場所が場所だけに、一瞬心配しましたが、今回は事前の調査がしっかりしているからまず間違いナシでしょう。
アチラコチラで絶賛されているお店だから、私の好きなタイプのお店であること間違いナシ。
お店の名前が苗字だから、紹介された時点と違う経営者になっている可能性もナシ。

こんばんはぁ~。

と扉を開けてみます。

店内には鉢巻をしたオヤジさんが一人。
一見コワオモテに見えましたが、

「あ、いらっしゃい、さ、どうぞどうぞ、こちらへ・・・」

と、やさしく促してくれました。

私:「どこでもいいですか?」

オヤジさん:「ええ、ええ、どこでもどうぞ。」

カウンターの上には大皿によそってあるおいしそうな料理。
壁には民芸品やお客さんの写真。
そしてカウンターの向こう側の大型冷蔵庫には、たくさんの日本酒。

いい感じ・・・。

私:「オヤジさん、これ、イワシですかね?」
オ:「はい、イワシを煮たもんです。嫌いでなかったらどうぞ。」

まずはイワシの煮付けと生ビールをいただき、フゥ~っと一息。

オ:「佐賀の方ですか?」
私:「いえ、北九州からなんです。」
オ:「はぁ~そうですか、そうですか。」

どこまでもソフトなオヤジさん。(繰り返すが、見た目はイカツイ)

私:「お酒、たくさんあるんですね。」
オ:「日本酒はお好きですか?」
私:「大好きです。」

と、まずは”東一”をいただき、オヤジさんにいろいろとお話しを聞く。

オヤジさんによれば、佐賀の飲み屋街は戦後に近くの神社やお寺の門前で復員兵などが商売を始めたのがきっかけで人が集まり、やがて赤線地帯や料亭などが発達したとのこと。
オヤジさんの話を聞いて、この街のどこか物悲しい雰囲気に納得。

時々予約の電話が入ると必ず。

「佐賀の方ですか?違う?それじゃぁ有明海のおいしいものを用意しておきますんで。」

と応じていたところにも、オヤジさんの優しさがにじみ出ていた。
私も”タイラギのひも”や、”横這い豆腐”(特産のカニを漬けたものを豆腐に乗せたもの)”イソギンチャク”(←!)をいただきながら、地元の日本酒をおいしくいただきました。

途中からママさんもいらして、私が、「もう一軒行くつもり」と話すと、帰り際に、

マ:「ここら辺のお店(風俗)は、危ないお店が多いから気をつけてね。」

と送り出してくれました。(笑・・・そうじゃないってば!)

3しばらく歩くと街もすこし賑やかになってきて、二軒目のお店「Bar Puerto」を発見。

扉を開けて入ると、そこは落ち着いた、そして美しい空間。

まずは”ジン・トニック

和食や日本酒のあとは、炭酸入りのカクテルで味を切り替えるのがいつものパターンです。

ジュワッとした炭酸を感じつつ、静かな店内もろとも味わいます。

二杯目は”ホワイト・レディ

フルーツの味が強すぎるお店が多いけれど、こちらはベースであるジンとしっかりとマッチングしています。
使っているジンが常温であるあたりに、こだわりが感じられます。

どんな街にもBARはあるものですが、小さな街だとどうしても「なんでもあり」になりがち。
パスタとかたこ焼きとか、ダーツとか・・・。
経営的にはしかたのないことかもしれないけれど、そんなときこそお店が客を育てて欲しいものです。

「Bar Puerto」は、守らなければならない一線を守っている、そんなふうなお店でした。

すばらしいお店に出会うと、その街自体がすばらしいように思えてしまいます。
仕事で行って泊るには近すぎる、近いようで遠い佐賀。
いつかまた行ってみたいお店を二軒も見つけて大満足の夜なのでした。

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コメント

なんと!行っちゃいましたか、ふるかわさん!
やっぱり良いお店なんですねー。

九州に行っても、なかなか行けないお店だから
静岡からはもっと行けない。
でも頑張る!イソギンチャク食べてみたい~
これ、季節はいつでも食べられるのでしょうか?

投稿: hirorin | 2008.11.16 01:17

>>hirorinさん
行っちゃいましたよー。
イソギンチャクに旬があるのかは不明ですが、イソギンチャクがなくてもきっと他に珍しい食べ物がありますよ!
って言うかhirorinさんならイソギンチャクを海で捕まえてきて・・・。

投稿: FUKAWA | 2008.11.16 20:04

うおおおーーん、ふるかわのとうちゃん、かあちゃーん(涙)!!
という感じです。

イソギンチャクを食べるには・・・
それはそれは、おかあちゃんの手間隙を、うーんとかけて
砂利や色んなものを取り除いて、
美味しく食べられるよう手間隙がかかってるのです~~~。

いつも行くと「まきちゃんは、イソギンチャクが好きだもんね~」って出してくて、美味しくいただいてますが、
他のお店でイソギンチャクを食べた時の不味さと言ったら。。。


横這い豆腐の蟹はきっと、佐賀では「がんづけ」と呼ばれている蟹の漬物かなぁ。
「かに漬け→かんづけ→がんづけ」ってな感じです。

はぁ・・・思い出すと。。。やっぱり佐賀が一番だなぁって思ってしまいます。

投稿: まき子 | 2008.11.18 15:34

>点いたり消えたりの街灯。

・・佐賀っぽいなぁ。。
本籍が長崎なので、何度となく佐賀を通過しているが、見る景色は田園風景の記憶です。

ぜひ、長崎の異文化も味わってきてみて!!

投稿: 葛飾のオヤジ | 2008.11.19 23:43

>>まき子さん
イソギンチャクはそんなに手間がかかっていたんですか!
自分で採集しなくてよかった・・・。
それと「ふるかわ」のママさんが、
「まきちゃん早く帰ってこないかしらねぇ~」
って心待ちにしていましたよ。

>>オヤジさん
長崎も是非とも行きたいですなぁ~。

投稿: FUKAWA | 2008.11.23 12:37

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