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2008.11.08

暖かなお店、「ごはんばー 風」

Photoここ最近、小倉の街もすっかり肌寒くなってきました。九州というと気候的には関東よりは温かいイメージがありましたが、少なくとも秋の寒さは関東と変わらない気がします。
そんな肌寒い夜空の下、ついつい足が向いてしまうお店、それが、「ごはんばー 風」(ふう)です。
このお店は、私が北九州に転勤してきて間もないころ、春先だったけれどもちょうど今と同じく肌寒い日にフラリとおじゃましたのがきっかけです。
温かそうな灯りが外に漏れ、それほど大きくも無いけれど小さすぎもしないお店。窓ガラス越しに覗いてみたらちょうどカウンターも空きがある様子。
ということで入ってみました。
店内の様子をサッと見渡すと、野菜や魚中心の、シンプルだけれど酒好きが喜びそうなメニューが並び、そして日本酒も充実している。
何より驚いたのは、新潟のお酒”鶴の友”が置いてあったこと。

鶴の友”は私が最初に日本酒に目覚めたお酒です。

単に味だけでなく、良い仕事をした後、良い仲間と飲むお酒の素晴らしさを教えてくれたお酒なのです。

席に着くなり早速、

私:「”鶴の友”を置いてるんですね。」

ご主人:「”鶴の友”ご存知なんですか!」

私:「ええ、十年以上前ですけれど仕事で新潟県を担当していたことがありまして、思い出のお酒です。」

”鶴の友”の思い出を語り終えるころには、平行して私の自己紹介も終わり、このお店の暖かい空間がすっかり気に入ってしまいました。

お酒は他にも”田酒”、”伯楽星”、”勝駒”など十種類程度置いてあり、知らないお酒もけっこうあります。
酒販店のすすめるままに導入するのではなく、ご主人がいろいろ探して揃えているようです。
なかには、
「地元の小さな蔵元さんが訪ねてきて、”置いてくれないか”と言うので飲んでみたらおいしかったので置いています。」
というようなお酒もあったりします。

料理のほうもよろしくて、素材にこだわっているわりには堅苦しくない。
ときどき素材の良さをメニューに書き連ねて自己満足しているお店があるけれど、このお店の場合そういうことは無い。
注文して食べてから。

「オシイッ!」

とか反応すると、奥さんが、

「ウチで借りている畑で採れたものなのよ~。」

とか、

「ウマッ!ところでこれ何ですか?」

と尋ねれば、

「それね、この前旅行したときにお土産屋さんで買って食べたらおいしかったから、生産者の人にお願いして分けてもらってるの。」

という具合だ。

テキパキと働く明るい奥さんと、いつもニコニコしているご主人。
それに母娘かと思うくらい息が合っている若い店員さん(美人)で切り盛りしているお店。
隣で飲んでいたカウンターのお客さんが、

「”鶴の友”ぬる燗で。」

と注文するたびになぜか私も嬉しくなってしまう。

そのうえ近いうちに”いづみ橋”も入る予定とのこと。

思い出のお酒”鶴の友”に北九州で再会できたのも嬉しかったけれど、今度は私の地元(の、すぐ近く)のお酒である”いづみ橋”に出会えるとはこれまた感激。

インターネットでいろいろなお酒が簡単に買える時代。
家で飲めば好きなお酒を安く飲むこともできます。
でもやっぱり酒は酒以外の何かが重なってこそ本領を発揮するのではないか。
酒に重ねる思い出や伝説と出会うには、お店で飲むのが一番。

そう感じさせる「ごはんばー 風」なのでした。

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コメント

さっそくブログに載せていただき、ありがとうございました。うちの店は、おいしいお酒や料理をお出ししたいと思っていますが、何よりも終着駅のような何かホッとできる雰囲気を大事にしています。知らないお客様同士でも飲みながら語り合えるような、そんな楽しさを感じていただけたようで、大変うれしく読ませてもらいました。

投稿: ごはんばー風主人 | 2008.11.09 08:32

ご無沙汰しています。(^^ゞ
私も”鶴の友”には思い出がありまして、新潟市に住んでいた時によく飲んでいました。bottle
砂で燗をするという小さなお店で、常連客や店主夫婦との語らいも楽しいものでしたね。

「お店で飲むのが一番」というのは全くその通りだと思いますが、なかなか事情が許さないのが現状です。(T_T)
いろんな所でいろんな人との出会い、良いですよねー。

投稿: まーちん | 2008.11.09 18:25

>>風のご主人
終着駅、まさにそんな雰囲気ですねぇ~。
”いづみ橋”楽しみにしていますbottle

>>まーちんさん
砂で燗って、砂風呂みたいな感じでしょうか??
んー、飲んでみたい。

投稿: FUKAWA | 2008.11.09 22:08

FUKAWA様
いずみ橋、届いたので、さっそく月曜日から出しますので、ちょこっとで結構ですから、飲みに来られませんか。
それから宇部・周南に出張されたとありましたが、徳山駅近くに南蛮屋というBARがあるのをご存じですか?私はまだ行ったことがないのですが、お客さんの話では、大正生まれのママが、割烹着を着てシェーカーを振っているそうです。

投稿: ごはんばー風主人 | 2008.11.09 23:50

そうすっか、よかよか!

「いい酒が置いてある店には いい肴が置いてある」そして「いい店には いい客が揃っている」という方程式にピタっと当てはまりますなァ♪

投稿: 葛飾のオヤジ | 2008.11.10 00:13

>酒は酒以外の何かが重なってこそ本領を発揮するのではないか
FUKAWAさんが言うと、説得力あるなぁ。

で、そういうことがわかる人には、そういう良いお店を
ちゃんと嗅ぎわける能力があるんですね。
さすがだぁ。

投稿: hirorin | 2008.11.10 04:22

>>風のご主人
「南蛮屋」は何度かおじゃましたことがあります。
歴史のみが作り出すことの出来る独特な雰囲気の、良いお店でしたよwine

>>オヤジさん
んー、まさにその通りですconfident

>>hirorinさん
重たい酒飲みでスミマセンなぁ~coldsweats01

投稿: FUKAWA | 2008.11.12 20:21

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