「小料理 なみ」で静かなひととき。
ここのところ残業や休日出勤が続き、いささか疲れ気味です。
それでもほぼ毎日飲みに行っているのですが、お店でも少々グッタリしてしまうことがあります。
そんななか、先日は少し早めに会社を出ることができたので、小倉の飲み屋街をブラブラと散策。
「小料理 なみ」をのぞいて見ると、わりと空いていました。
ガラガラ・・・(と、引き戸を開けて)
「こんばんはぁ」と席に座ります。
ちょうど先客が帰るところで、カウンター席は全部空席。
こあがりではメンバーが揃うのを待ちきれず飲み始めている風の女性二人組み。
賑わっている酒場も良いけれど、疲れているときなどは静かな酒場の方がホッとします。
まずは”ビール”と”赤ナマコ”をお願いして一息。
店員のYさんが、「”開運”の新しいのが入ったんですよ。」
と言うので、
「じゃ、それ下さい。」と私。
登場したのはシンプルなラベルに”いいら”と書かれたお酒で、普通の開運とはぜんぜん違う雰囲気です。
私:「”いいら”ってどういう意味ですかね?」
Yさん:「静岡の方言みたいですけど、多分”エエやん”みたいな意味やないですかね。」
私:「そうだ、静岡に酒飲みの知り合いがいるからメールで聞いてみましょう。」
静岡の酒飲みの人にメールを送ると、早速返信がありました。
今夜はまだ飲んでいなさそうな文面によると、
「(それで)いいんじゃないの」
といった意味の言葉のようです。
”いいら”の味はと言いますと、やや甘味のある、磯自慢に近い美しいお酒でした。
お酒で体内の血流が良くなり、少し元気が回復したところで追加の注文は、”オコゼ”と”黒龍”
”黒龍”をチビチビと飲みながら待つことしばらく。肝まできれいに盛り付けられたオコゼのお造りが登場。
皿に横たわるイカツイ顔のオコゼを見ながら。
見た目が悪い魚って、案外味はオイシイんだよなぁ・・・。
と、かつて東北で食べた”ドンコ”なんかを思い出します。
最後に”湯豆腐”と”いいら”をもう一杯お願いし、湯豆腐をつつきながら時おり大将と話をしたりしての、ゆったりとしたひととき。
”湯豆腐”でじゅうぶんに体が温まったところで、冷たい風の中を家路へと足を向けるのでした。
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コメント
こんばんは。
ハシゴのFUKAWAさんにしては、一軒だけ(ですよね?)で帰るなんて。。。
投稿: 新月の悪魔@山形 | 2008.12.05 04:37
えーんじゃないの~。
って、気のぬけた感じの「いいら」。
言葉にするときは「いいらぁ~」なのか「いいらっ」なのか、
気になる所です、ひろりん。
開運の中でも、静岡っぽい感じの味わいみたいですね。
投稿: まき子 | 2008.12.05 07:00
「いいら」はどちらかというと同意を求めるような感じで使います。
投稿: も | 2008.12.06 05:31
>>新月の悪魔@山形さん
最近は一軒か二軒という夜が多いです~。
>>まき子さん
どっちでもいいら(笑)
>>も さん
おっと、静岡にも何か縁が???
投稿: FUKAWA | 2008.12.06 10:30