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2010.08.15

盆休み帰省、二軒目、三軒目のあと、四軒目で「眠庵」

東京二日目は、神田の「眠庵」です。
前日は「庵 浮雨」で飲んだ後、十分に酒が抜けきらないまま夜はバーを二軒ハシゴ。
そんなわけでこの日はどうも体調が・・・(なので写真は一部使い回しです)

Photo_2小さな暖簾をくぐり、細い路地の奥に入っていくと、この日は玄関の脇で猫が寝そべっています。
そんないかにも「眠庵」的な景色を横目に眺めながら、扉を開きます。

こんちはぁー。

カウンター席に数か月ぶりに腰を落ち着けると、まずは今日も”ハートランド
グラスを持つ指先にどうも力が入らないものの、一口二口とゆっくり飲み進みます。
迎え酒が徐々に体に染み入るこの感じ。
二日酔いの特効薬は、案外もう一杯飲むことだったりするものです。
メニューを眺めて、今まで頼んだことのない、”小松菜のお浸し”を発見。
すぐに来そうな”小松菜のお浸し”と、定番である”牛肉と大根のバーボン煮”、それから”出汁巻き玉子(混雑時はお時間かかります)”をお願いし、体調の更なる回復を待ちます。
Photo_3”出汁巻き玉子”が出てくるころにはかなり回復したので、日本酒に移行。
萩錦・登呂の里”をお願いします。
”出汁巻き玉子”に箸を入れるとフワァア~っと立ち昇る出汁の香り。これが”萩錦”の涼しい香りと見事にマッチング。

Photo_6更にメニューをよぉ~く眺めていたら、一番隅っこに”本日のおつまみ”とあります。
店主のYさんにお聞きしたところ、”自家製の納豆”であるとのこと。
もちろんすぐにオーダー。酒飲みは”自家製”という言葉に弱いのです。
意外にも地味に登場した”自家製納豆”表面に糸が引いているわけではありませんが、実は豆の表面にうっすらとネバネバ成分がついてます。
チョロッと醤油をかけて一粒一粒いただきます。

これイケる。

このお店に顔を出し始めたころに何度か聞いてしまった。

Photo_4「白ごはん無い?」が一瞬よみがえりそうになってしまいましたが、グッとこらえて”そばがき”をオーダー。
モッチリとした”そばがき”、久しぶりだなぁ。
九州では蕎麦屋さんそのものが少ないうえに、そばがきが出てくるお店のとなると更に少ないのです。
Photo_5最後に”二種盛り”をお願いして、蕎麦をじっくりと観察。
あいかわらずのムワッとくるような蕎麦の香りに頷きつつ、その味を噛みしめたのでした。

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2010.08.14

盆休みの帰省、一軒目は「庵 浮雨」

お盆休みで帰省する際、いつも迷うのが「寄り道」です。
あのお店に行こうか、誰々さんに会おうか・・・と、限られた時間や行先のお休みの関係などを思案しつつ、毎回直前まで迷っているのです。

今回「寄り道」したのは埼玉県の浦和。

なぜ浦和かといいますと、かつて神田の「眠庵」で働いていた”ハルさん”という人が、一年半ほど前に独立してお店を開いたからなのです。
こちらのブログによると、一風変わったお蕎麦を出しているようですが、はたしてどんなお店であろうか?繁盛しているのだろうか?

2浦和の駅で降りて少し歩くと、味のある食堂街。
昭和の雰囲気の残る短いアーケードに吸い込まれていくと、小さいけれどオシャレな看板を発見。「un peu」(庵 浮雨)です。
店構え自体は食堂街でよく見かける普通の蕎麦屋さんです。しばらく外から眺めた後、いざ入店。

こんにちはぁ・・・

と入ると、早速ハルさんと目が合いました。

ハ:「あー、どうも!」
私:「お久しぶりです。」

オッ、ハルさん、なんだか店主らしい顔つきになっているじゃないか。

すると奥から、「あら、FUKAWAさ~ん!」と元気な声。

見れば「眠庵」の常連であるSさんが、ご家族でいらしているではないか。

私:「これはこれは。」
Sさん:「すんごい偶然ね!」

カウンター席に座ったら、まずはキリンの”ハートランド

フゥ~、それにしても一杯目のビール、それも真昼間に飲むビールはなぜこんなにもウマいのか。

3メニューに目を走らせてすぐに見つけたのは”燻製”これを盛り合せでいただきます。
「眠庵」時代からハルさんオリジナルの”鴨の燻製”は評判が良かったけれど、やはりウマい!。
鴨と明太子、カンパチ、サーモン、ウズラの卵の盛合せになっていますが、どれもクンクン嗅ぎたくなるような香ばしい香りがついている。
表面は軽く燻され、中はトロトロになっている。明太子なんか粒々が芸術品のように並んでいる。
お次は”天ぷら”をお願いして、日本酒に移行。最初は”喜久酔・普通酒”からです。
お酒は喜久酔、開運、磯自慢といった静岡酒中心に、なかなかのラインナップ。

しばらくすると他のお客さんもパラパラとやってきて、二階席もあることが判明。

4ここで注文したのは”塩辛
なぜ塩辛が欲しくなったかといいますと、お酒のメニューに栃木県の”仙禽”を見つけていたからなのです。

私:「仙禽を置いているなんて、すごいね。」
ハ:「これはいいお酒ですよね。」

”塩辛”をつまみつつ、”仙禽”をぬる燗でクイッと。
ひとしきり日本酒ワールドに浸ったら、いよいよメインのお蕎麦を注文します。

5さっきからずっと気になっていた”花巻クリームせいろ”をお願いしてみました。
間もなく出てきた”花巻クリームせいろ”は、蕎麦つゆの代わりにクリームスープが用意され、お好みで粉状のチーズを混ぜるというスタイル。
期待と不安にドキドキしながら、蕎麦をひと手繰りスープに潜らせます。

そしてハムッ!と口に含むと・・・。

ウウウ、ウマ~い。

クリームスープと、つけ麺のようなスタイル。
パスタに比べれば粗い蕎麦の表面が、スープをしっかりととらえています。
小麦粉の麺と違って、蕎麦はそれ自体が濃い味を持っていますが、その味が完全にスープと融合している。
口の中でムギュッと噛めば、チーズの風味と蕎麦の味がジュワァ~とにじみ出てきます。

悶絶~~。

経験上こういう一風変わった料理というのは期待外れなことが多いように思います。
「創作」と言えば聞こえはいいものの、実際のところ「思いつき」レベルのものが多いのです。
特に蕎麦なんかは歴史があるから、既にアイディアが出尽くしている感があると思うのです。
しかし、この”花巻クリームせいろ”は全く予想外の高い完成度。
ザラザラとした蕎麦をしっとりとしたスープが包み込んでいて、脳の旨味中枢にグイグイと入ってきます。
さっきから私の頭の中で大きな鐘が鳴っています。

もう一つ気になっていた”トマト蕎麦
これはSさん一家からのおすそ分けを頂きました。
ヒンヤリとして夏らしく、こちらも相当ウマい。

最近いろいろなところで”トマト味”が流行っているようですが、パスタなんかに絡めるトマトソースをそのまま持ち込んでいる場合が多い。
しかしこの「庵 浮雨」ではそんなことは全くない。きちんとした料理になっている。

蕎麦好きな人たちの間では、蕎麦という自然食材の持ち味をいかに活かすかということに非常こだわられ、どちらかというとストイックな感じのお店のウケが良いようです。(私もそういうお店は大好きです)
お客がお店の人に、「これはどこの産地のお蕎麦ですか?」とか、「在来種ですか?」といった質問する、関西以西では信じられない光景にもよくお目にかかります。
そういう意味ではここ「庵 浮雨」は賛否両論なのかもしれません。
しかし「庵 浮雨」の蕎麦は、料理の味という意味では誰をも納得させるすばらしいものがあると思います。

絶対にまた行きたい、というか全メニューを制覇したい、いや全メニューを3周くらいしたい。
そしてハルさんのお店が進化していくのをずっと見守りたい。そんな「庵 浮雨」なのでした。

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2010.08.07

お盆休みの確認。まずは「ごはんばー 風」から

さてさて、お盆休みも近くなったことだし、いろいろと準備せねばなりません。
実家へ帰る準備はもちろんですが、行きつけのお店のお盆休みの確認も大切です。

そんなワケで今年のお盆休み確認は、「ごはんばー 風」からスタートです。

日が長い九州。
まだ明るい空の下をゆっくりと歩いてお店に向かいます。
入り口のドアのガラスから店内を覗き込むと、カウンター席が空いているようです。

さっそく入店し、まずは”生ビール

グビグビと喉を潤し、最初の一口目でどのくらい飲んだか確認。
たくさん飲んだ日はだいたい調子が良いのです。
この夜はグラスの半分程度まで飲んだので、バッチリです。

Photoそんな自己健康診断をしつつ、本日のオススメメニューに目を走らせます。
数あるメニューの中から、まずは”イワシのお刺身”をチョイスして、ビールは二杯目に突入。
間もなくして供された”イワシのお刺身”
キラキラ光る美しいイワシは、酒の友としても最高。

こういう普通の魚がおいしく食べられるということは、実に幸せで、そして大切なことだと思うのです。

カウンターには他に3人、後ろの小上がりにはグループ客と、そこそこ賑わっている店内。
一人飲みのときは他のお客さんの会話に耳を傾けてみると、案外暇つぶしになったりもします。
サラリーマン、病院関係らしき人、リタイアした老人など、酒場には実に様々な人達がやって来ます。
ひとしきり他人の様子に関心を抱き、今度は酒と肴に集中する。
この往復が私には心地よいのです。

Photo_2イワシのお次は、何かお腹にたまるものを・・・ということでまたもや壁のメニューを空中散歩。
”アコウの骨蒸し”も涙ものですが、そのとなりに”馬のホルモンの煮込み”を発見。
馬だけでも心引かれるものがあるのに、更にホルモンとくればもう一瞬も迷いません。
軟らかく煮込まれた馬のホルモン。
日本酒との相性は・・・ですが、猛暑対策でスタミナ注入というワケです。

最後に大将にお店の夏休みの予定をお聞きして、早くも自分の休み明けの酒飲みスケジュールを頭の中で組み立てはじめます。

一息ついて、あと二・三軒は休みの予定を確認せねば。

ということで、やっと暗くなった夜の街へ、フラフラと去っていくのでした。

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