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2010.08.14

盆休みの帰省、一軒目は「庵 浮雨」

お盆休みで帰省する際、いつも迷うのが「寄り道」です。
あのお店に行こうか、誰々さんに会おうか・・・と、限られた時間や行先のお休みの関係などを思案しつつ、毎回直前まで迷っているのです。

今回「寄り道」したのは埼玉県の浦和。

なぜ浦和かといいますと、かつて神田の「眠庵」で働いていた”ハルさん”という人が、一年半ほど前に独立してお店を開いたからなのです。
こちらのブログによると、一風変わったお蕎麦を出しているようですが、はたしてどんなお店であろうか?繁盛しているのだろうか?

2浦和の駅で降りて少し歩くと、味のある食堂街。
昭和の雰囲気の残る短いアーケードに吸い込まれていくと、小さいけれどオシャレな看板を発見。「un peu」(庵 浮雨)です。
店構え自体は食堂街でよく見かける普通の蕎麦屋さんです。しばらく外から眺めた後、いざ入店。

こんにちはぁ・・・

と入ると、早速ハルさんと目が合いました。

ハ:「あー、どうも!」
私:「お久しぶりです。」

オッ、ハルさん、なんだか店主らしい顔つきになっているじゃないか。

すると奥から、「あら、FUKAWAさ~ん!」と元気な声。

見れば「眠庵」の常連であるSさんが、ご家族でいらしているではないか。

私:「これはこれは。」
Sさん:「すんごい偶然ね!」

カウンター席に座ったら、まずはキリンの”ハートランド

フゥ~、それにしても一杯目のビール、それも真昼間に飲むビールはなぜこんなにもウマいのか。

3メニューに目を走らせてすぐに見つけたのは”燻製”これを盛り合せでいただきます。
「眠庵」時代からハルさんオリジナルの”鴨の燻製”は評判が良かったけれど、やはりウマい!。
鴨と明太子、カンパチ、サーモン、ウズラの卵の盛合せになっていますが、どれもクンクン嗅ぎたくなるような香ばしい香りがついている。
表面は軽く燻され、中はトロトロになっている。明太子なんか粒々が芸術品のように並んでいる。
お次は”天ぷら”をお願いして、日本酒に移行。最初は”喜久酔・普通酒”からです。
お酒は喜久酔、開運、磯自慢といった静岡酒中心に、なかなかのラインナップ。

しばらくすると他のお客さんもパラパラとやってきて、二階席もあることが判明。

4ここで注文したのは”塩辛
なぜ塩辛が欲しくなったかといいますと、お酒のメニューに栃木県の”仙禽”を見つけていたからなのです。

私:「仙禽を置いているなんて、すごいね。」
ハ:「これはいいお酒ですよね。」

”塩辛”をつまみつつ、”仙禽”をぬる燗でクイッと。
ひとしきり日本酒ワールドに浸ったら、いよいよメインのお蕎麦を注文します。

5さっきからずっと気になっていた”花巻クリームせいろ”をお願いしてみました。
間もなく出てきた”花巻クリームせいろ”は、蕎麦つゆの代わりにクリームスープが用意され、お好みで粉状のチーズを混ぜるというスタイル。
期待と不安にドキドキしながら、蕎麦をひと手繰りスープに潜らせます。

そしてハムッ!と口に含むと・・・。

ウウウ、ウマ~い。

クリームスープと、つけ麺のようなスタイル。
パスタに比べれば粗い蕎麦の表面が、スープをしっかりととらえています。
小麦粉の麺と違って、蕎麦はそれ自体が濃い味を持っていますが、その味が完全にスープと融合している。
口の中でムギュッと噛めば、チーズの風味と蕎麦の味がジュワァ~とにじみ出てきます。

悶絶~~。

経験上こういう一風変わった料理というのは期待外れなことが多いように思います。
「創作」と言えば聞こえはいいものの、実際のところ「思いつき」レベルのものが多いのです。
特に蕎麦なんかは歴史があるから、既にアイディアが出尽くしている感があると思うのです。
しかし、この”花巻クリームせいろ”は全く予想外の高い完成度。
ザラザラとした蕎麦をしっとりとしたスープが包み込んでいて、脳の旨味中枢にグイグイと入ってきます。
さっきから私の頭の中で大きな鐘が鳴っています。

もう一つ気になっていた”トマト蕎麦
これはSさん一家からのおすそ分けを頂きました。
ヒンヤリとして夏らしく、こちらも相当ウマい。

最近いろいろなところで”トマト味”が流行っているようですが、パスタなんかに絡めるトマトソースをそのまま持ち込んでいる場合が多い。
しかしこの「庵 浮雨」ではそんなことは全くない。きちんとした料理になっている。

蕎麦好きな人たちの間では、蕎麦という自然食材の持ち味をいかに活かすかということに非常こだわられ、どちらかというとストイックな感じのお店のウケが良いようです。(私もそういうお店は大好きです)
お客がお店の人に、「これはどこの産地のお蕎麦ですか?」とか、「在来種ですか?」といった質問する、関西以西では信じられない光景にもよくお目にかかります。
そういう意味ではここ「庵 浮雨」は賛否両論なのかもしれません。
しかし「庵 浮雨」の蕎麦は、料理の味という意味では誰をも納得させるすばらしいものがあると思います。

絶対にまた行きたい、というか全メニューを制覇したい、いや全メニューを3周くらいしたい。
そしてハルさんのお店が進化していくのをずっと見守りたい。そんな「庵 浮雨」なのでした。

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コメント

どれもこれもが美味しそうっっ!
食べてみたいっ!!
表現が巧いですねぇ!!!
FUKAWAさんのシアワセ感が伝わってきます。

行ってみたいけど、浦和ってなかなか行く機会ないなぁ。。。

投稿: えぬこ | 2010.08.15 16:06

ねっ♪、ハルちゃん、ちゃーんと覚えていたでしょ(^^)。

「花巻クリーム」私も悶絶しちゃいました。
あれはいいですよね~heart04

投稿: yuka | 2010.08.15 22:00

>>えぬこさん
このお店に行くだけのために、浦和に行きたくなるようなお店ですよ!

>>yukaさん
yukaさんはいいなぁ・・・、いつでも行けるから。

投稿: FUKAWA | 2010.08.16 11:20

トマト蕎麦・・・食べてみた~い!

・・・って、、浦和って寄り道途中下車じゃないジャーン!!(笑)

投稿: 葛飾のオヤジ | 2010.08.17 22:48

>>オヤジさん
ハイ、行き過ぎましたhappy01

投稿: FUKAWA | 2010.08.22 08:27

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