「ごはんばー 風」で、英彦山のコンニャク
桜は満開でも、まだ肌寒い日の多い北九州。
陽の落ちた帰り道、コートを着ずに出社したことを少し後悔しながら寄り道したのは、「ごはんばー 風」です。
こんばんはぁ~
と扉を開けば、いつものように女将さんが
いらっしゃ~い、えーと、コチラの席へどうぞ。
とカウンター席へ案内してくれます。
まずは”ビール”で喉の調子を整えます。
クゥ~、ウマいっ!
供された”お通し”をツマミながら、壁に貼られたメニューに目を走らせます。
最初に選んだのは”英彦山のコンニャク”
英彦山(ひこさん)というの福岡県と大分県の境にある歴史のある霊山で、今はちょっとした観光地にもなっているのです。
こうした地元の食材が集まるのも「ごはんばー 風」の魅力のひとつなのです。
間もなく登場した”英彦山のコンニャク”は、手作りならではのフワフワ感。
コンニャク内部に細かい空気が泡のように入っており、そこに柚子胡椒風味のタレが程よく絡みます。
うま~い。
お酒は”喜久酔 特別純米”をお願いし、頭の中で英彦山を放浪します。
こんなに美味しいコンニャクが季節限定というのは実に残念ですが、よく考えたらコンニャクの材料は農産物なので、それも当然というものです。
再びメニューに目をやると”ノドグロの煮付け”を発見。
ノドグロというのは主に日本海側の呼称で、正式にはアカムツというようです。
その名の通り赤い魚体で、口の中だけが真っ黒な魚なのです。
しばらくして出てきた”ノドグロの煮付け”は、やや小ぶりなのがちょうど良い(大きなノドグロは値段が高いのだ)。
柔らかい白身を口に運びつつ、
お酒は何にしようかな・・・
と思案していると、女将さんが、
FUKAWAさん、これどうですか?ある程度飲める人が来たときに出そうと思って。
と薦めてくれたのは”田酒 活性にごり酒”
ホゥ、いいですね、じゃそれお願いします。
開栓しようとするとシュワシュワと溢れそうになるお酒が少しずつ手なずけられ、グラスに注がれていきます。
活性にごり酒というのは一般にクセが強すぎるものが多いように思いますが、さすがに”田酒”。
味・香り・喉越しのバランスが整っています。
あ~今夜も素晴らしいお店・お酒・肴に酔う、至福の時間を過ごしたのでした。
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