占いバーに迷い込んだ夜
先週の木曜日のことです。
一軒目のお店で軽く飲んだあと、新たに入手したBARに関する情報を頼りに夜の街を歩いていました。
んー、このあたりのはずなんだけどなぁ・・・
吸い寄せられるように入り込んだのは、ずいぶんと暗い路地。
そこに三軒ほどお店が並んでいるようです。
その真ん中のお店を観察してみます。
ここかなぁ?
BARだからお店の前が暗かったり、看板が小さくてよく見えないというのはよくある事です。
目を凝らしてよ~く見てみると「占い」
という文字が見えてきました。
占い?
マスターが手品なんかをやってくれるお店はあるけれど。
そんな感じで占いをするお店なのかな???
しばらくジロジロと見ていると、突然
ギッ・・・
と、扉が開き、中から60年輩の女性が現れました。
マダム:「早く入りなさいよ」
私:「エッ?・・・ハァ」
店内に入ると、わりと重厚な一文字のカウンター。
その後ろにはブランデーや各種お酒が並んでいます。
昔はBARだったところに、このマダムが居抜きで入ったようです。
マ:「何か飲む?」
私:「う~んと、ウィスキーはどんなのがありますか?」
マ:「そうねぇ、(とボトルを眺めて)」
マ:「ニッカ」
私:「そ、そうですか・・・(メーカー名じゃなくて・・・)、ではロックでお願いします。」
マ:「占い、する?お酒一杯とセットで3千円だけど。」
私:「せっかくだからお願いします。」
マ:「んじゃ、どんなことを占って欲しいの?」
私:「んー、三ヵ月後の運命とか・・・。」
マ:「じゃ、ここにお名前を書いて、漢字でフルネームで。」
古ぼけた帳面に名前を書くと、字の画数を分析し始めたマダム。
マ:「ほー、これはこれは・・・」
私:「ど、どうしました?」
マ:「あなたね、お金には一生困らない人ね。」
私:「エエッ!マジですか?特に金持ちでもないんですけれど」
マ:「あのねぇ、お金持ちだけがお金に困らないってワケじゃないのよ、必要なときに必要なだけあれば困らないでしょ。」
私:「まぁ、そうですね。」
マ:「あのねぇ、お金を持ったために、お金で困る人もいるでしょ、小室哲也とか。」
私:「なるほどなるほど。ところで私の三ヵ月後は・・・」
マ:「あのねぇ、私の占いは姓名判断なの、だから人の一生を占うのよ。だから三ヵ月後とかはわかんないの。」
私:「そ、そうですか。」
その後しばらく、マダムの分析した有名人、著名人の姓名判断について聞かされました。
マ:「あのねぇ、私が知っている限り、もっとも強い運勢を持っているのは石原慎太郎と三輪明宏さん。」
とのこと。
マダムと論争しても勝てそうにありません。
意外な展開と奇妙な満足度に満たされつつ。
その足で「小料理 なみ」へと向かい飲みなおしたのでした。
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コメント
あはは
度胸さえあれば、私にもできそうです…!!
投稿: えぬこ | 2012.06.06 21:33
>>えぬこさん
占いの場合、女性客のほうがシックリするかもです
投稿: FUKAWA | 2012.06.10 10:18