島根県最後の夜 益田市で・・・
鳥取・島根酒飲み旅行最後の夜は、島根県益田市。
駅前のホテルで一息つくと、一軒目のお店へ。
益田市では事前調査で二軒のお店に目をつけていたのです。
その内の一軒へ、のれんが掛かると同時に訪問したのですが、なんと予約で満席とのこと。
トホホ、いったいどうなっているんだ、今回の旅は。
気を取り直して、もう一軒のお店へ。
暗い路地を抜けて、さらに暗い住宅街の道をしばらく歩きます。
池のほとりに発見した大きな旧家は。
「居酒屋 田吾作」です。
夜の闇に溶け込んだ古い建物に、吸い込まれるように足を踏み入れます。
ガラリ・・・と引き戸を開けて店内に入ると、上下左右に迷路のように広がる空間。
半地下へと向かう階段を降りると、ぬくもりを感じる分厚い一枚板のカウンター。
建物の重厚さに圧倒されつつも、メニューに目を走らせ\5,250のコースをオーダーします。
突き出しは野菜の煮物。
それをモグモグと味わっていると、何の迷いも無く供された”イカの活け造り”
ピクピク動いたり、吸盤が吸い付いたりしているイカをジックリと堪能します。
大将が、
「お刺身の後は揚げ物か煮物になりますが・・・」
と呼びかけたので、お刺身はこのイカのことかと思いきや、間もなく別の”刺盛り”が登場。
マグロ、サワラ、カワハギ(もちろん肝つき)
どれもこれも最高の鮮度と肉厚。
大将によると、昨日まで海がシケで魚介類が確保できなかったものの、今朝の仕入れから復活したとのこと。
極上の指し盛りの後の煮魚は、巨大な”メジナ”
メジナってこんなに肉厚だったっけぇ~!
煮魚をつついていると、この後ご飯とお味噌汁が出るとのこと。
もう動けないよ、ちょっとタンマ。
大将やお母さんとしばらく歓談。
何一つ飾らないお二人との、ゆったりと流れる時間。
最後の最後で特別な幸せが訪れた、そんな鳥取・島根の旅なのでした。
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