九州へ戻る前に、浦和の庵浮雨にて昼酒
今回の帰省における最後のお店は、浦和にあるお蕎麦屋さん「庵 浮雨」です。
上野の定宿からモゾモゾと起きだし、京浜東北線に乗ること約30分。
日差しの強い昼の浦和駅前へと到着しました。
味わいのある小さな商店街の中にある「庵 浮雨」
そのカウンターには常連らしき先客が一人。
まずは”ハートランド”をお願いし、グビッとひと飲み。
お通しとして供されたミョウガの酢浸しをかじりながら、メニューに目を走らせます。
このお店の特徴は、日本酒の品揃えが良いこと。そして蕎麦屋さんなのに洋風のメニューがあることです。
ハートランドを早々に飲み干すと、まずは山口県のお酒”長陽福娘”をお願いし、ツマミは”自家製お豆腐”
この自家製お豆腐は、塩やオリーブオイルをかけていただくのですが、豆腐そのものの味が濃厚なので、何もかけなくても十分に美味しい。
しかし塩をかけるとやはり日本酒に合うのです。
お客はもう一人増えて、その人は”喜久酔”を飲みながら黙々と文庫本を読んでいます。
他にも地元の常連さんらしき人が何人か入ってきて忙しそうになったので、しばらくはお酒もツマミもチビチビとやることにしました。そのうちにお店も落ち着いてきたので、”明太子の燻製”と、お酒は”而今・特別純米”をお願いしました。
明太子のプチプチ感と、スモークの香りが絶品です。
そしてそして、ツマミとして”地どりササミの洋風とりわさ”を追加し、お酒は”川鶴・備前雄町 純米無濾過生原酒”をお願いします。
今日このお店に来て、メニューを開いて目が合ってしまったのが、”川鶴”です。
香川県のこのお酒は、めったにお目にかかれない旨いお酒なのです。
以前から”仙禽”が置いてあるのもすごいけれど、川鶴があるとは!
私:「川鶴置いたんだ、すごいね。」
店主:「新しい酒屋さんと取引を始めまして、オススメで入ってきたんですよ」
そんなひと言ふた言の会話の後、川鶴をクッと・・・
う、ウマい。
うすにごりを思わせるほど濃厚でありながら、サラッとした喉越し。
そして厚味のある味わい。
私:「ウマいね、コレは旨い。」
店主:「而今も負けちゃうくらい旨いですね。」
それを聞いていたのかいないのか、わずかな時をおいて文庫本のお客さんも川鶴を注文(ヨシヨシ、この人にも幸せが訪れることだろう)シメはお蕎麦で”肝せいろ”
濃厚なつけ汁が蕎麦に絡んで、味覚中枢を直撃してきます。
そして意外なことに、食後に供されるトロトロの蕎麦湯をこの漬け汁にあわせると、少しサラッとした何ともいえないスープに変貌するのです。
それではまた、年末にでも。
そう言い残して、帰りの浦和駅へと向かったのでした。
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コメント
FUKAWAさん、こんにちは^^@
お蕎麦屋さんで冷酒とは、いいですね~。
私は江戸っ子ではありませんが、なぜかお蕎麦屋さんで冷酒をいただくのが大好きなんで、羨ましいかぎりです。
而今は、飲んでみたいのですが、今まで出会えたことがなく、川鶴というお酒は聞いたこともないものなので、本当に羨ましい。
味とお店の雰囲気を想像しながら読んでしまいました。
投稿: にゃんこ | 2013.08.18 11:50
>>にゃんこさん
而今は、小倉だと鍛冶町の「ろかせず」というお店にありますよ
投稿: FUKAWA | 2013.08.18 23:38
トップページの記事(極小空間とか泊まるならココ)削除しちゃったんですか?
旅行の宿選びの時にすごく活用させてもらってました。
駿河健康ランドはFUKAWAさんに教えていただいたおかげで今でも私のBEST OF 健康ランド第1位です。
記事復活希望です!
投稿: もち | 2013.09.08 14:22
>>もちさん
あれ?知らない間にリンクがおかしくなっていますね。
ご連絡ありがとうございます。
近々メンテしてみます。
投稿: FUKAWA | 2013.09.08 21:42