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2020.02.01

久々の秋葉原、昔懐かしの居酒屋へ・・・。

昨年の11月。久々の東京出張がありました。
東京の営業拠点に顔を出そうかとも思いましたが、やはりと言うかせっかくだからと言うか、自分の好きな店で自分のペースで飲み食いしたくなったのです。

 

そんなわけでこの夜はソロ活動。

 

向かったのは秋葉原の名店「季節料理 赤津加」です。

01_20200201113401 電気街でも特に賑々しいエリアの短い路地に、気をつけないと見落としてしまうような小さな引き戸の店がまえ。
東京勤務時代はほぼ毎週訪れていたこの居酒屋も、思えば十年以上顔を出していなかったことになります。
変化の早い東京の町。少し前にも、昔通っていた渋いBARがいつのまにかダーツバーに変わっていて落胆したことがありました。

 

「もしかして全然変わってしまっていたら・・・」

 

という不安が横切ります。

 

少し緊張しながら引き戸を開けます。

 

ガラリ・・・

 

開店間もない時刻と言うこともあり先客は一人。年季の入ったコの字型カウンターの隅で徳利を傾けています。
一歩二歩と踏み込むと、

 

「あら、お久しぶりよねぇ」という女性の声。

 

十数年前にカウンターの向こうでテキパキと働いていたYさんだ。

 

私:「十年以上ぶりです。」

 

促されて角の席に座ると、まずは”生ビール
一息ついて店内を見回せば、ピカピカに磨き上げられた飴色のカウンターも、モミジの巨木を使った柱も昔のままだ。
そして客層も変わっていない。50代くらいに見えるオッサン中心で、1人で飲んでいるか、多くても2人組の人が多い。

 

料理は”マグロのブツ”と”川海老唐揚げ”をオーダー。
関東に来たならマグロを注文してその良し悪しを見れば、そのお店の魚介類のレベルが分かるものなのです。
「赤津加」の”マグロのブツ”は文字通りブツ切りにした赤身。エッジがシャープで新鮮さを感じさせます。金さえ出せば誰でも手に入るトロなんか使わずとも十分な満足度を提供してくれるのがイイ。

”川海老唐揚げ”は美しいオレンジ色の川海老がパリッと揚げられて塩をふられた料理(素揚げに近い)ですが、私はこれにも多分ひと手間かかっているものと推測しています。なぜなら川海老のウデが無いからです。
時々一本か二本混ざっているウデを見ると海老はテナガエビだと思うのですが、ウデの部分は食べづらいか何かの理由で取り除いているのだと思う。

03_20200201112401 そんなことに考えをめぐらせながら、お酒は”熱燗”をお願いしました。
このお店の素敵なところは、ちゃんとした酒燗器を使ってYさんが一本づつお燗をつけてくれるところなのです。
普段は日本酒の銘柄にこだわる私も、赤津加においては”菊正宗の熱燗”だけで十分なのです(他の銘柄もいくつかあります)

続いてツマミはこの日のオススメから”里芋柚子塩唐揚”をチョイス。
気づけば六時を回り店内も忙しくなってきたようです。
思えば十数年前に通っていたころ、私は一度も名のってもいないし、誰かを連れて行ったこともない。宴会を開いたことも無い。Yさんと世間話をしたことも無い。
それはこのお店のピークが六時過ぎくらいで、いつも一番忙しい時間帯にわずかに空いたカウンター席に滑り込んでいたからなのです。
そして九州へ転勤することも特に告げずに姿を消したのです。

 

にもかかわらず私のことを覚えていてくれた。

 

その喜びに浸りつつ、最後に”熱燗”もう一本と”湯豆腐”をお願いし、この老舗酒場の雰囲気に抱きすくめられたのでした。

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