うなぎをツマミに一杯:阿佐ヶ谷 阿づ満や
暑いねぇ~。
こんな日はうなぎ屋で昼酒というのもオツなもんです。
ウナギというのはお値段がやや張るので毎週食べるわけにはいきませんが、やはり定期的に食べたくなる一品なのです。
この日、セミの鳴き声を背に向かったのは阿佐ヶ谷の人気店「阿づ満や」さん。
土用の丑の日はとうに過ぎたというのに、開店前にすでに数人のお客さんが待っています。
まもなく開店したので女将さんに。
「ひとりです。」
と告げてカウンターへ。
お目当ては”うな重・上”ですが、うな重が出来上がるまでの時間を考えて、同時に”肝煮”と”焼き鳥”も注文しておきます。
もちろんビールも注文し、一人飲みの準備が整いました。
瓶ビールをコップに注ぎ。
フハァ~~。
とビールため息。
いいねぇ~、午前中からの一杯は。 まもなく出てきた”肝煮”
材料といい味といい、まさに酒のツマミ以外の何物でもない物体です。こいつをつまみつつ、文庫本を読み始めます。
うなぎ屋さんの良いところは、”待つこと”。
うなぎは注文を受けてから捌くのでどうしても時間がかかります。
この待っている時間に他のツマミと酒をチョコチョコとやりつつ、リラックスして過ごすのが良いのです。
カウンターの隣の席では、六十代と思われるオジサンが、これもビールを飲りながら(やりながら)スポーツ新聞を広げています。
店内はやや混んできて、店員さんが客席と厨房を忙しそうに往復しています。
続いて出てきた”焼き鳥”と交互に味わいつつ、ビールを飲み進めます。
テーブル席では老夫婦か、これも静かにビールを飲っています。 そして登場した”うな重・上”けっこうアツアツのご飯の上に乗せられたウナギはしかりと蒸しあげられた関東風。
口に入れれば舌の上にネットリと貼りつくような食感がたまらない。
たれは甘すぎず、そして多すぎず、米粒の主張を妨げません。
あ~、ウメェ。
タマンネェ~。
あまりの旨さに、口だけでなく胃袋まで動き出すかのような至福の時間。
ご飯粒一つ残さないように美しく頂きます。
「うなぎは時間がかかる」とは書きましたが、阿づ満やのような大衆店では、待ちくたびれるほどの時間はかかりません。
よってうな重を食べ終わっても、最初にたのんだ”肝煮”はまだ残っているので、ここで冷酒を一杯。
”肝煮”とバッチリ合うのはやはり日本酒です。
またもや文庫本片手にチビリチビリと、小さな贅沢を味わうのでした。
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コメント
いいですね。
関東は大衆割烹や昼から普段通いできるお店も多いでしょうね。
昼から普通に飲れる感じがこっちのそれ(こちらに皆無というわけではない)と少し違うところですね。
投稿: ジロー | 2020.08.30 17:34
>>ジローさん
昔、井筒屋の裏の方にあった蕎麦屋で昼酒していたら、泉ピン子みたいな(いじわるそうな)オバチャンの客に最後まで睨まれました。
投稿: FUKAWA | 2020.09.01 10:14