新しい酒燗器を購入したんですよ。
ようやく寒さも本格化し、燗酒の季節になりました。
お店ではもちろん、自宅でも奥深い燗酒の美味しさを味わうために、酒器はもちろん酒燗器にもこだわりたいものです。
その昔最初に購入した酒燗器は、株式会社サンシンのミニかんすけ。木の箱の中に陶器の容器があり、その中にお湯を入れて、付属の錫でできた蓋つきチロリでお酒を温めるというもの。錫製の蓋つきチロリで燗したお酒はまろやかで美味しく、ちゃんとした木材をあられ組みで組んだ見た目も雰囲気十分で、お気に入りでした。
しかしこのミニかんすけにも弱点があって、まずは一度にチロリをひとつしか温められないこと。もう一つは熱源がお湯なので、時間がたつと冷めてしまうのです。そんな時ホームセンターで見つけたのが電気式の酒燗器です。一度に二本温められるし、熱源が電気なので温度調節は自由自在。見た目はプラスチックでイマイチですが、いつしかミニかんすけにとって代わり、我が家のメイン酒燗器となっていたのでした。
そんなある日、ふとミニかんすけを見ると、内部の陶器が割れているではありませんか!
引っ越しの時にでも割れてしまったのか?
最近はあまり使わなくなったとはいえ、ミニかんすけが使用不能となるのは悲しいものがあります。で、この陶器の部分だけ購入できないか調べているうちに、同じ株式会社サンシンの販売している、かんすけTK-2型を発見したのです。
実はミニかんすけを購入する際、このTK-2型の存在は知っていたのですが、何しろ価格が高くて、素人にはちょっと手が出せないシロモノでした。ところが今回改めて調べてみると、”錫製蓋つきチロリ無し”というバージョンがあるではありませんが!
錫でできているだけに、このチロリがなかなかいいお値段なので、これが無いと金額はグッと下がって、¥36,500-で購入できたのです(amazonで)
このTK-2型はミニかんすけとプラスチックの電気式酒燗器の良いところだけを合わせたような製品で実に素晴らしい。
蓋つきチロリはすでに1個持っているし、他にも徳利をいくつも持っているのでその点も問題なしです。
以下、TK-2型の細部を紹介します。まずは電気まわり。
電源はAC100Vで家庭のコンセントから供給できます。
コードの長さもプラスチックの物より長い。
アース線が付いているあたり、さすがに業務用機器です。スイッチまわり。
一番右が電源のON/OFF。
中央は電源ランプ。
左側が温度調節用のツマミです。
ツマミは大きめで使いやすいです。内部はこのようになっています。
穴の開いたステンレスの台を外すとヒーターと温度センサが現れます。
どうこの内寸は110×215×105mmで、純正の蓋つきチロリはもちろんセット可能です。
我が家で一番胴の太い徳利も余裕でセットすることができます。
オマケで付属してきた酒温計。
TK-2型デビューのこの夜は、ハマグリ入り湯豆腐鍋を突きつつ、じっくりと燗酒を味わうのでした。
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コメント
いいですねえ!
古くからお付き合い頂いていて、九州各地の路地裏までご存知な食通の客人に記事を見せたら「これは良いねえ!」と関心してました。
ちなみにその方は、お湯が直ぐに沸くティファールの電気ケトルの蓋を開け、直接ちろりをサッと浸けてぬる燗を楽しむそうです🍶
投稿: ジャロイド | 2020.12.27 14:34
>>ジャロイドさん
コメントありがとうございます。
ティファールなら長酒で沸かしなおしても、すぐに湧きますね!
投稿: FUKAWA | 2020.12.27 16:25
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
サンシン、高いのですよね…
チロりがなくても3万越えかぁ…(涙)
今の燗徳利と、鍋で湯煎で、もうしばらく様子見です。
でも冬は、ほんと、温度がすぐに下がっちゃうんですよね〜。
投稿: まき子 | 2021.01.07 02:32
>>まき子さん
フフフ
私はこれに、フタを自作しようと思っています。
投稿: FUKAWA | 2021.01.11 09:48