外飲み解禁日:神田 眠庵
長かったコロナ緊急事態宣言。10月1日にようやく解除されました。
いや~長かった。本当に長かった。この間は当然「家飲み」になっていたわけです。
家飲みの良いところは好き勝手に飲むことが出来ること。
冷酒向きと思われる日本酒を燗にしても、レアなウィスキーを水割りにしても、午前中から飲み始めても誰にも文句を言われない。
なので最初のうちはこの家飲みを楽しんでいたのですが、こう長く続くとさすがに飽きてきます。
まず、つまみのレパートリーが少ないのでネタ切れになります。行きつけのお店のテイク・アウトを利用したりもしていましたが、それでも大部分は自炊となり、自然と簡単なものばかりになってしまいます。
それに一人暮らしだと話し相手がいない。お店に行けば店の人や常連客と話したり、知らないお客さんの話に聞き耳を立てて楽しむことが出来るわけですが、家飲みだとテレビを見るくらいしかない。
そんな欲求不満の家飲みが、ついに9月30日で終わったのです。
緊急事態明けの10月1日は一刻も早く良質な酒と肴に出会いたい。
という私の欲求に心の羅針盤が指し示したのは、会社の近くにある「眠庵」でした。
民家の裏口のようなドアを開けるてカウンター席に陣取るとまずは注文です。
「”ハートランド”と”牛肉と大根のバーボン煮”あと”お豆腐(自家製)”をお願いします。」
このいつも同じ注文内容を口にするのも何ヵ月ぶりか・・・。楽しい夜の始まりです。
キレのあるキリン・ハートランドをコップに注ぎ、グビッ、グビッ、グビッ、グビッ・・・プハァ~。
あ~ウマい、やはりお店で飲むビールはウマい! 店主とポツポツ話しながら、”バーボン煮”や”豆腐”をつまみます。
ビールはすぐに飲み干してしまい、お酒は”喜久酔 特別純米”へと移行。静かな酒宴が進みます。
準備運動も終わったところで注文したのは”丸干しイカ”。 痛風持ちとしては長い間避けていたメニューですが、外酒解禁日のこの夜は特別に禁を解くことにしました。
等間隔に切られたイカの断面には、黒いワタが顔を出しています。酒飲みならば誰でも、はみ出したワタを見て笑みをこぼすというものです。
お酒は”志太泉 純米吟醸 生原酒””君盃 さくら 純米吟醸”と飲み進みます。それにしても静岡の酒はどれも美しく、それでいて飲み飽きないなぁ。
珍しく空いていた眠庵。最後は”お蕎麦 二種盛り”をいただいて〆たのでした。
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