吉祥寺「中清」にて昼酒アワー。
長いこと続いたコロナもそろそろ終息か?
東京の緊急事態宣言も解除され、徐々に経済活動を再開しています(言い換えると飲みに行っています)
まずは阿佐ヶ谷のなじみのお店の営業状態をチェックしつつ、最近は中央線沿線のその他のエリアのお店へも足を延ばし始めています。
そんなある日曜日。伺ったのは吉祥寺にある「中清」という蕎麦屋さん。
午前11時の開店に合わせて昼酒でも楽しもうという魂胆です。
「中清」は吉祥寺駅から徒歩10分ちょっと。街に古くからある典型的お蕎麦屋さんの風情に付け加え、日本酒の一升瓶がズラリと並ぶ店構え。
期待度大で吸い込まれました。
東京はどこへ行っても人が多くてお店も混んでいることが多いのですが、さすがに駅から10分以上歩くためか先客は無し。
私:「一人なんですけど・・・」
店員さん:「どうぞ、どこのお席でも。」
奥の方のテーブル席に腰を落ち着けて、改めて店内を見まわします。
澄んだ空気の店内は、磨き上げられた木製のテーブルと小上がりという構成。
こういった”街によくある古いお店”にありがちな、隅の方にガラクタが積み上げてあるようなことは無く、代わりに日本酒や蕎麦、ジャズ喫茶に関する書籍などが並んでいます。
天井付近からは日本酒の銘柄を書いた大きめの短冊が下がっていて期待が高まります。
さて注文・・・という段階で壁に”キリン・ハートランド”のポスターを発見して大安心。
私の経験上”ハートランドを置いている店にダメな店は無し”なのです。
当然”ハートランド”と、ツマミは”板ワサ”を選択。”板ワサ”は二種類あって、片方はワサビ以外に蕎麦ミソも付いてくる(蒲鉾は小田原の鈴廣製)とのことなので、ここは蕎麦ミソバージョンを選択。
その他に”カツ煮”と”揚げナス”もお願いしてまずは一口。
グビグビグビ・・・。プハァ~。
あ~旨い。午前中からのビールはホントに旨い。
板ワサはさすがに鈴廣の蒲鉾。活きの良いプリンッとした食感がすばらしい。
少し待つと、寒いのでお願いした”カツ煮”も到着。蕎麦屋さんのサイドメニューって、卵を使ったものが特に美味しいように思うのは私だけでしょうか。
”カツ煮”を食べ終わることには”揚げナス”が到着。
これにはもちろん日本酒ということで”手取川”を選択。酒の舞台が整いました。
ナスは私の大好物の一つですが、一つだけ欠点を挙げるとすれば皮が固いこと。皮をむいていない料理だと皮だけ嚙み切れないことが多いのです。しかし中清では包丁で半分に切ってあり、完璧なナス料理となっています。
日本酒をチビリチビリとやりつつ改めてメニューに目を走らせると、「大正十二年創業」という記載。
もうすぐ100年を迎えるたいへんな老舗ということになり、ナスの包丁にも納得です。
もう少し飲みたいので”山芋海苔巻き”と”豊盃”を注文。
片口から漂う豊盃の香りを楽しみつつ、他のお客さんの様子などを観察。
ご近所の夫婦者と思われる客が二組。その他も近所の人々と思われ、皆さん静かに酒を飲み、蕎麦を手繰っています。
最後によくシメられた”鴨汁蕎麦”をいただくと、心地よい満腹感とともにほろ酔い気分となり、やわらかな日差しの中へと歩き出すのでした。
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