ボルダリングで使うブラシを作ったんですよ。
ボルダリングジムで登る壁についている模擬の岩のことを「ホールド」と呼びます。
ボルダリングはこのホールドを手でつかんだり、足を載せたりしながら登って行くのですが、その際手には滑り止めの粉(チョーク)を付けます。
滑り止めを目的としている粉なのですが、コレがホールドにたくさん付きすぎると、元々ザラザラ仕上げになっていたホールドの表面の凹凸を埋めてしまい、かえって滑りやすくなることがあります。
そういうときに活躍するのがブラシ。
ホームセンターで売っているブラシや歯ブラシなどで表面を清掃すると摩擦が一気に回復するのです。
どこのジムでもブラシが置いてありますし、自分で”マイブラシ”を持ってくる人もたくさんいます。
しかしこのブラシ。市販されているほとんどの物が、柄がまっすぐか、あるいは反り返っているのです。
そもそもの用途が塗装の下処理や清掃なので、ブラシで擦る対象物の位置が足元か目の高さになり、その場合柄が反り返っている方が使いやすいわけです。
ところがボルダリングの場合は下から手を伸ばしてブラッシングする格好になることが多いので、柄の角度が逆、つまり下に向かって曲がっている方が使いやすいと思うのです。
そこで今回、市販のブラシを改造してみました。
まずはホームセンターでブラシを物色。
柄の材質は木材やプラスチックなどいろいろありますが、今回は竹を選択。
もともと反り返っている物はそのように加工してあるので、これを逆方向に曲げ直すのは困難であると考え、柄がまっすぐなタイプを購入しました。
竹を曲げるのは案外簡単で、ガスレンジやロウソクの炎で曲げたい部分をあぶります。
数分後に頃合いを見て両手でギュッと曲げると曲げることが出来ます。
曲げたらそのまま力を抜かずに、あらかじめ用意しておいた氷水に浸けます。
氷水で冷やされると、竹は曲がったままの形状に固定されるのです。(氷水に浸けないと元に戻ってしまいます)
曲げた後は長すぎる柄の部分をカットし、吊り下げる金具を通す穴をあけます。
ボルダリング中はチョークの入ったボトルとブラシを常に持ち歩くので、この二つを連結しておけば便利なのです。
ここで今回使用したのが魚釣りの道具を吊り下げて持ち歩くときに使うマグネット。
このマグネットは魚釣りの道具としては以前から知っていたのですが、大事な道具をマグネットで吊り下げて歩くというのは、どうも不安(気が付いたらどこかに落としていたとか)で使っていなかったのです。
しかしジム内で行うボルダリングの場合は万が一落としてもいいだろう(ブラシは100円だし)ということで使ってみました。
結果としてこのマグネットが大成功。
何しろマグネットの磁力が強いので、ブラシを使い終わったら床に転がしてあるボトルのあたりにブラシを落とせば勝手にバチィ~ンくっついてくれます。
使うときは引っ張れば磁石が離れてくれます。
カラビナなどで連結・脱着する方式だと、いちいちボトルを取り上げての操作になるので、それに比べればかなりラクチンなのです。
ブラシの使い勝手も予想通りにイイ具合。
写真ではちょっと分かりづらいかもしれませんが、真っ直ぐな柄のタイプよりも低い位置からブラッシングできるし、特に肘の位置がかなり下がるので腕の角度的にも作業が楽なのです。
さーて新兵器も導入したことだし、今年は1級目指して頑張ります!
↓ポッチッとお願いします。
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