九州に転勤して以来、出張は多いものの、宿泊は少ないのです。
主に山口県に行っているものですから、一番遠い周南市でも高速で2時間ちょっと。
それより近いところだとどうしても日帰りとなってしまうのです。
というわけで今回は山口件の周南市に貴重な宿泊出張です。
JR徳山駅前のビジネスホテルに宿をとり、夕暮れの街へと出発です。
駅前のアーケード街をブラブラと歩いてみますが、この辺りは飲み屋街というよりは商店街なのでしょうか、かなり閑散としています。
アーケードが終ると、チラホラと飲食店の看板が見え出しました。
チェーン店、焼き鳥屋、中華、といったありがちな看板に混じって、やたらと多いのが「スタンド」というお店。
お店の名前や雰囲気から考えて、どうやらスナックの一種のようです。
しばらく探索してみますが、なかなか心引かれるお店が見つかりません。
前述のチェーン店などは最初から選択肢に入っていませんし、「スタンド」もチト怖い。
そんなことを考えながら歩き回ってそろそろ喉が渇いてきたころ、意外にも広い通りに面したところに良さそうなお店を発見しました。
「瀬戸内料理 にしむら」です。
入口は喫茶店風で渋さはありませんが、各所に出張客や初めての客を暖かく迎える雰囲気が出ています。
まず、「瀬戸内料理」と明記しているのがわかりやすい。
そして「にしむら」と名乗っているから安心感があります。
そのうえ扉には「お一人でもどうぞ」の札が掛かっています。
迷うことなくさっそく入店してみます。
ガチャ(と扉を開けて)
「一人なんですけど。」と言いながら店内を見回します。
カウンター席の一番奥には地元の常連風の女性客。
手前には私と同じ出張会社員風。
テーブル席ではサラリーマン2人組みが話し込んでいます。
お店の人は口ひげの大将と奥さんという感じです。
「どこでもどうぞ。」と奥さん。
まずは”ビール”をお願いし、メニューを眺めます。
お酒は地元の”獺祭”の他、知らないものが数種類。
ツマミはいわゆる居酒屋の定番的なメニューの他に、「本日のオススメ」として魚貝類や牛肉が並んでいます。
ビールを飲み干すと早速オススメから”ミル貝のお刺身”と”ビール”をお代わり。
コリコリとしたミル貝からはほのかに甘い味が染み出てきます。
ふとカウンターの上のショップカードを見てみると、このお店は昼・夜・深夜でお店の形態が変わるようで、それぞれの時間帯(ランチタイム・ディナータイム・バータイム)についての説明と、メッセージが書かれています。
ちなみにディナータームのメッセージは「徳山の新鮮な小魚やトラふぐをより安く気軽に食べていただきたい」とあります。
”小魚”という辺りに酒飲みの心がグイッと引き付けられます。
更に各時間帯の「責任者」として母:○○、父:○○、娘:○&○とか書いてあるのもイイ。
家族経営ならますます安心だ。
”ミル貝”もだいたい終った頃、お次は”メバルの煮付け”と、知らないお酒”原田”を注文。
「”原田”は地元のなかでも特に地元のお酒なんですよ。」と奥さん。
「初めて飲むんですけれど、人の名前の付いたお酒はだいたい失敗は無いもんです。」と私。
「あらそうなの?(笑)」と微笑む奥さん。
このお店も「にしむら」と名前を店名にしている点を意識しているとわかったのだろうか?
”原田”は獺祭よりはずっと安いお酒だったけれど、山田錦の純米で、なかなかおいしいお酒でした。
メバルの煮付けもキレイに食べたし。
さて、二軒目行ってみるか・・・。
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