2005.06.17

宇都宮のバー事情

mono0018 酒田からの帰り、わけあって急きょ宇都宮市に宿泊しました。
 宇都宮市というと「ギョーザの街」なわけですが、この日は昼飯をたくさん食べたこともあり、そのうえ夕飯にギョーザをモリモリ食べるという気分でもありませんでした。
 そもそも宇都宮市に宿泊するのはほとんど初めてなので、どの辺りが盛り場なのかもわかりません。こういう時は駅前の本屋で地元の飲食店を紹介したガイドブックなどを立ち読みしてアタリを付けるのが手っ取り早いのですが、今回は駅内で「宇都宮カクテル倶楽部」なるパンフレットを発見!
 宇都宮でバーが盛り上がっているという噂は東京でもチラッと聞いていたのですが、確かに盛り上がっているようです。

 というわけでパンフを参考に店選びを始めました。

 こういう時の私のパターンは、まずホテルから遠いエリアに行ってしまい、ホテルに近い方向に向かってハシゴしながら帰って来るというものです。ただでさえ道がわからないのに、酔っ払って道に迷ってとんでもない方向へ行ってしまうのを防ぐためです。
 それと今の時期だと、最初に少し歩いた方が適度にノドが乾いて一杯目がおいしくなるということもあります。
 
歩くこと15分、一軒目は「カクテルバー・タナカ」。コンクール優勝の紹介文もさることながら、店の名前にマスターの苗字を使うような店はだいたい失敗が少ないのです。
 小さな店のわりには入りやすい感じの扉。店内の雰囲気は典型的な正統派のバー。席はカウンターのみ。マスターは50歳代であろうか、貫禄のある、しかしにこやかな接客。この時点で私は心の中で小さくガッツポーズです。
 本日の一杯目はジントニックです。グラスを顔に近づけると、表面で弾ける炭酸に乗って爽やかな香りが気管を通り抜ける。そして一口飲めば冷たいお酒がノドを流れ落ちる。ウマイ、こういうオーソドックスなカクテルをしっかりと作ってくれるのは実にありがたいものです。
 静かな店内でマスターと話をしながら(そして二杯目のカクテルを味わいながら)宇都宮のバー事情について教えていただきました。
 前述のとおり宇都宮と言えばギョーザなわけですが、市の観光課の方では、「ギョーザはかなり浸透したので、今度はもう少し上品なものをテーマにしたい。」と考えていたそうです。そんな時にたまたま宇都宮市のバーテンダー数人が何年か連続してNBA(日本バーテンダー協会)の全国大会で優勝し、バーの数も比較的多かったことから、「カクテルの街」というテーマで盛り上げることになったのだそうです。
 そして最後に頼んだのが、マスターのオリジナルである「クインテッド」
 スパークリングワインを使ったカクテルですが、さすがにコンクール優勝作品だけあって、というかそんなことは知らなかったとしても、これは実に美味しかったです。すっきりとしたノドごしと爽やかな甘み、そしてほのかな後香がまた何とも言えない。

 その後更に三軒行きましたが、基本的に入りやすい感じのお店が多かったです。
 ただ、このパンフに記載されているお店は基本的にNBA加盟のお店なので、記載されていないお店もたくさんあるようです。
次回訪問時はぜひともそんな怪しげなお店も訪問してみたいものです

宇都宮カクテル倶楽部公式サイト

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