山手線シリーズ:新大久保駅
なかなか進まない山手線シリーズですが、昨夜は新大久保へと行って来ました。
夕刻、新大久保の駅を出るとそこは完全なコリアンタウンです。
日本語よりそれ以外の言葉の方が圧倒的に耳に入ってきます。
今夜は友人のN氏・H氏と待ち合わせ。しかし集合時間にはまだ時間があるので、
「立ち飲み屋で時間をつぶすか・・・」
と、駅の周りを少し歩いてみました。ところが駅周辺には立ち飲み屋らしき店は一軒もなし。
かなりの人通りがあるにもかかわらずそういう簡単なお店が無いということはちょっと以外です。
そこで古くからありそうな居酒屋に入りましたが、店内は雑然としているし、ビールもイマイチ冷えておらず、ガッカリしながら30分ほどで退出。
ちょうど時間になったのでH氏と合流してお目当てのお店へと向かいます。
今回行ったお店は、「昔のふる里」という韓国料理のお店です。
事前に電話をしたところ、お店への道順の説明が非常に丁寧で好感が持てました。
実際お店は大久保通りから暗~い路地へ入ったところにあり、しっかりと場所が分かっていないと路地に足を踏み入れる段階で躊躇しそうです。
で、なぜこのお店に来たかといいますと、ここでは「犬料理」を食べることができるのです。
世界の食文化に敬意を示すことを常とする私としては、まずは会社の同僚に声をかけてみました。
しかし「犬料理」と聞いて、誰もが露骨に嫌な顔をして足早に去っていきました。
そこでN氏とH氏に声をかけてみたところ、二人とも二つ返事で(それもどうかと思うが)やってきたというワケです。
「昔のふる里」の店内は明るく、お店の壁には芸能人のサインや、紹介された雑誌のコピーなどがかなりたくさん貼ってあります。
「へぇ~、けっこう紹介されてるんだぁ・・・」
しかしよく見ると、雑誌の多くはいわゆるグルメ雑誌ではなく、どちらかと言えばキワモノ系の雑誌ばかりです。
まずはH氏と二人でユッケなどの普通の韓国料理を注文し、少々遅れるというN氏を待ちます。
程なくしてN氏が到着したので、いよいよ”犬鍋”こと”補身湯”を注文します。
ちなみに”補身湯”は(小)が\5,000-で、(大)が\10,000-です。ちょっと高いかなと思ったら、(小)でも2~3人前で、前菜的なツマミも5種類程セットになるとのことで納得。
そして登場した”補身湯”。
オオッ!思ったより肉がデカイ!そして多い!
珍味的な料理って、肝心のネタがちょこっとしか入っていなくてガッカリするケースがあるけれど、このお店の”補身湯”はあきらかに”犬肉中心”です。
まずはスープを味わってみます。当然辛いわけですが、口にした瞬間はそうでもなくて、飲み下したあとから湧き上がってくる感じです。そして犬鍋ならではの?何か複雑な風味が感じられます。
お店の人に肉を食べるタイミングを訪ねたところ、
「下茹でしてあるので、野菜が柔らかくなったら食べられます。」
とのこと。野菜というのは大量に入れられたニラと、飾りの意味もありそうな葉っぱです。
葉っぱがシナシナになったところでいよいよ犬の肉を摘みます。
これが意外に厚切りで、しかもプルプルした脂身?みたいな部分も付いています。
予想に反して食感はやわらかく、味もオイシイ。
犬ということで何かこうパサパサした肉かと思っていましたが、ぜんぜん違います。
やわらかいので歯応えのあるニラとの相性も良い感じです。
「それにしてもこんなデカイ肉がとれるなんて、どういう種類の犬なんだろう?」
「韓国では養殖しているらしいよ。」
「そもそもどこでさばいているんだろう?」
とか話していたら、店の裏のほうから犬の鳴き声が・・・(多分近所の飼い犬が吼えただけでしょうが・・・)
そんな犬の鳴き声をBGMに、最後に”ご飯”を頼んで鍋に投入。勝手に作った”犬おじや”を食べて〆たのでした。
こういうキワモノ系は、「ふぅ~ん、こういうものか、ナルホドね。」ということで終ってしまうことが多いと思うのですが、この”補身湯”はかなりイケる料理です。
スープの辛さも絶妙で、次第にビールが甘く感じてきました。
滋養強壮に効くとのことですが、確かに何かこう即効でパワーがみなぎってくる感じです。
同行者さえ見つかればぜひまた食べに来たいというのが正直な感想です。
2007年酒飲み集計
◆既存店:居酒屋・・53
Bar・・・・・66
その他・・29
※既存店は延べ軒数です。
◆新 規:居酒屋・・33
Bar・・・・・17
その他・・13
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